インスタグラムは今や若年層だけでなく50,60代まで利用者が拡大しているSNSです。
しかし「今更アカウントを作ってもフォロワーは増えるのかな?」「そもそも企業アカウントってどうやって作るの?」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は、多くの企業がインスタグラムを運用している目的や準備すること、インスタグラムを企業が始めるときの手順や注意点を紹介します。
目次
企業がインスタグラムを運用する目的
もともとは娯楽のSNSとして普及していたインスタグラムは、近年『ビジネス』目的としても利用されています。
まずは、インスタグラム運用をビジネスに利用する目的を紹介します。
会社や商品などのPR・ブランディング

1つ目の目的は、自社商品やサービスのPRです。
最もメジャーな理由であり、多くの企業がPR目的のインスタグラム運用に成功しているため、参考にできるアカウントもたくさんあります。
インスタグラムは写真ありきのSNS。
写真映えする商品やBtoC向けの商品を取り扱っている場合、宣伝効果を実感しやすい傾向にあります。
また、視覚からの情報がユーザーに届くファーストインプレッションとなるので、写真の雰囲気や起用モデルなどを工夫するだけで自社や商品のブランディングが可能です。
ユーザーに抱いて欲しいブランド・商品イメージが明確にある場合、その軸で投稿を続けていけば、PR・ブランディングに効果的でしょう。
商品・サービスの宣伝や集客

PR・ブランディングに加え、商品やサービスの宣伝や見込み顧客を集める目的でもインスタグラムはビジネス利用されています。
テレビ離れ・雑誌離れが進んでいる昨今、特に若年層向けの商品やサービスをマスメディアで宣伝しようとしても、従来の宣伝手段が発揮できないことがあります。
そこで若年層にリーチできるインスタグラムを活用することで、届けたい人に情報を伝えることができます。
ユーザーとのコミュニケーション・接点づくり

インスタグラムでは、企業とユーザーの明確な線引きはされておらず、フラットにコミュニケーションを取りやすいです。
一般ユーザーが企業アカウントにコメントやいいねができたり、反対に企業側からユーザーへ「素敵な投稿ですね!」「商品を使っていただきありがとうございます!」といったメッセージを伝えることもできます。
実店舗を持たない企業や会社でも、インスタグラム上でユーザーと接点を持つことができるため、新鮮な意見を直接聞ける場所としての利用やユーザーとの関係性づくりが可能です。
顧客の育成・ファンの醸成

顧客の育成やファンの醸成のツールとしても、インスタグラムは利用されています。
先述のようにユーザーと積極的にコミュニケーションをとることで、親近感を抱いてもらえ、ファンになってもらうことができるでしょう。
また、ファンがつくアカウントの特徴としては、統一感のある写真や憧れる投稿が多いことが挙げられます。
ユーザーの憧れとなるような写真や興味をそそられる写真、有益な情報を投稿することで、ファンとしてアカウントを応援してくれるユーザーに育てることができます。
ユーザーがファン化してくれると、企業アカウントを勝手に宣伝(シェア)してくれたり、エンゲージメントがアップします。
実際のコンバージョンへの寄与も期待できます。
インスタグラムのアカウント開設前の準備
インスタグラムアカウントを始める前に、いくつかの事前準備が必要です。
効果的に運用してフォロワーを獲得できるように、以下を参考にしてみてくださいね。
テーマや発信内容の決定

まずは、運用の軸となる、投稿テーマや発信内容を決定します。
テーマが定まらないまま運用をしてしまうと、フォロワーを困惑させることになり、フォロー解除される場合も。
何の情報について発信するのかをはじめに決めるようにしてください。
また、商品の雰囲気や自社の世界観がブレないよう、どのように統一感を持たせるか、ユーザーにどんな印象を持ってほしいのかを検討していく必要があります。
ペルソナ・ターゲットの設定

製品やサービスの購入につながりそうなターゲットの性別や年齢層、どんなことに興味を持っているかなど、ペルソナを具体的に設定します。
ペルソナのニーズを掴むことはマーケティングの方針を固めることにもつながります。
自社でのペルソナ設定はしているかもしれませんが、インスタグラムで獲得したいファンのペルソナは別途考える必要があります。
例えば、テーマや発信内容が『料理』であっても、ターゲットが『高校生の子供がいる主婦』か『独身の男性サラリーマン』など、求めている情報は異なりますよね。
KPIの設定

KPI(Key Performance Indicator)は『重要業績評価指標』を意味する言葉ですが、インスタグラムにおいてもKPIを設定することで、なにを目標にしてどのように効果測定を行うのかを明確にして運用できます。
もしKPI設定せずにインスタグラムの運用を始めてしまうと、どんな投稿が効果的だったのか、なにを指標に運用を進めていくのか、改善点はどこなのか…運用迷子になってしまうため注意しましょう。
- インプレッション数→認知を向上したい
- 保存数→何度も投稿を見返して欲しい
- フォロー数→見込み顧客を囲いたい
- ブランドハッシュタグの投稿数→UGCを増やしたい
運用ルールの策定

運用ルールとして策定するのは、ユーザーへのアプローチ方法や投稿に対するコメント対応など、具体的な方針です。
社内で運用していくアカウントが1つであっても、複数人で運用を担当することも少なくありません。
どの担当者が運用しても同じような対応や発信になるように、ルールを定めておく必要があります。
インスタグラムの登録・アカウント開設の手順
それでは、インスタグラムの登録・アカウント設定のやり方を解説していきます。
ここでは、スマートフォンから登録する場合を例に手順を説明します。
1.インスタグラムのアプリを、App StoreまたはGoogle playスマートフォンにインストールします。

2.インストールができたら、アプリアイコンをタップしてインスタグラムを起動します。
3.ログイン画面が表示されます。
今回は新規にアカウントを作成するので、画面下部にある『アカウントをお持ちでない方』をタップします。
4.画面が切り替わると、続いては登録情報の入力です。
スマートフォンから登録する場合はFacebook、電話番号、メールアドレスのいずれかを使用して登録できます。
個人のアカウントを既に所有している場合でも、未登録のメールアドレスを登録すればアカウントの追加ができます。
いずれかを入力して『次へ』をタップします。

5.インスタグラムと連携させる連絡先を入力したら、インスタグラム上で表示されるユーザーネーム(ID)とパスワードを入力し、『次へ』をタップします。

6.インスタグラムのホーム画面に遷移したら、プロフィールを入力し、『完了』をタップすると利用を開始できます。

ある程度投稿を行ってからユーザーにインスタグラムアカウントを周知したい場合は、フォローや宣伝を行う前にいくつか投稿を行ってみても良いでしょう。
アカウント開設後、企業として運用するなら、個人アカウントからプロアカウント(ビジネスアカウント)への移行をおすすめします。
インスタグラムのアカウント開設時の注意点
最後に、アカウントを開設するときの注意事項を3つ紹介します。
アカウントの公開設定を確認
企業アカウントとしてインスタグラムを利用するなら、個人アカウントではなくプロアカウントが適していることをお伝えしました。
しかし、プロアカウントは非公開アカウントにすることができません。
アカウントの中身をある程度準備してからユーザーに発信をスタートしたい場合は、準備中だけ個人アカウントとして運用し、その後にプロアカウントに切り替えると良いでしょう。
2段階認証の設定
アカウントの乗っ取りを防ぐために設定しておきたいのは、2段階認証です。
アカウント設定>セキュリティ>2段階認証から設定できます。
認証ではSNSか、Dou Mobileなどの認証アプリを使用することをおすすめします。
ユーザーネームは短時間で変更しすぎない
インスタグラムのユーザーネームは、他のユーザーが使用していないものであれば何度でも変更できますが、短時間で変更を重ねると、変更できなくなるケースがあります。
あらかじめユーザーネームを決定しておく、短時間で変更しすぎないよう注意しましょう。
まとめ

インスタグラムを企業が運用していくには、いくつかの注意点がありますが、それ以上にメリットがあります。
ユーザーから好かれる自社アカウントを目指して、運用に挑戦してみてくださいね。
運用ノウハウがない場合やリソースがない場合は、外部のインスタグラム運用会社に依頼してみてもいいでしょう。