Instagram(インスタグラム)を活用し、情報発信や製品の販売をする企業アカウントの場合、プロフィール欄が非常に重要です。
投稿内容や画像ばかりに力を入れてしまいがちですが、実はプロフィール欄もフォロワー数を大きく左右するポイントになります。
今回は企業アカウントを運用する企業様に向けて、プロフィールの設定方法やフォロワーを獲得しやすいプロフィール作成のコツ、他社アカウントのプロフィール事例を紹介します。
目次
インスタグラムのプロフィールの項目とポイント

インスタグラムのプロフィールには、5つの設定項目があります。
- プロフィール写真
- 名前
- ユーザーネーム
- ウェブサイト
- 自己紹介
プロフィール写真
プロフィール写真(アイコン)には、ひと目でどんな企業なのかがわかる画像を設定しましょう。
ストーリーズトレイやフィード投稿の左上にも表示されます。
写真が表示されるサイズは小さいため、ぱっと見て企業アカウントだとわかる企業ロゴがおすすめですが、もしも用意できない場合は代表的な製品の写真でもよいでしょう。
画像サイズに関しては、300~400px程度以上のものを使用するのがおすすめです。
300px未満の写真だと、画像が自動的に拡大され、画質が悪くなってしまいます。
さらにプロフィール写真は正方形に切り取られたものが丸形で表示されるため、表示したい部分が丸形に収まるよう、縦横比に大きな違いがない写真を使うこともポイントです。
名前
名前には、企業名やブランド名など、覚えて欲しい正式名称を設定しましょう。
後述のユーザーネームとは異なり、漢字・ひらがなや記号・絵文字も設定可能です。
「なりすましアカウントではないか?」とユーザーに不安を抱かせないように、公式アカウントであることを明記しておくと良いでしょう。
また、アカウントが発信するテーマの関連用語を名前に入れておくと、ユーザーが関連用語を検索した際に検索結果に引っかかることができます。

アカウントが発信する情報に興味があるフォロワーを獲得しやすくなるため、おすすめの方法です。
ユーザーネーム
ユーザーネームは@に続く文字列で、半角英数字・ピリオド・アンダーバーのみで構成されるインスタグラムのIDです。
アカウントを特定する役割をもつため、同じユーザーネームは存在しません。
ユーザー名の先頭に企業名・ブランド名を設定することで、ユーザーがキーワードを検索した時に検索結果の上位にすぐ企業アカウントが表示されるでしょう。

ウェブサイト
インスタグラムのプロフィール欄では、1つだけウェブサイトのURLを貼り付けることができます。
企業アカウントの目的や施策によって、どのサイトのリンクを貼りつけるかを決めましょう。
- 自社HP
- ブランド公式HP
- LP
- キャンペーンページ
- ほかのSNS(Facebook/Twitter)のリンク
ユーザーの消費行動を促してコンバージョン率アップを狙うことや、別媒体に誘導することができます。
自己紹介
ユーザーにとっては、友人・知人をフォローするよりも、企業アカウントをフォローするためのハードルは高くなります。
そのため、ユーザーがその企業アカウントをフォローすることでどんなメリットを得ることができるのか、どんな情報を得られるのかを明記しましょう。
自己紹介の文字数の上限は、150字です。
限られた文字数のなかで、アカウントの内容や発信する情報について、端的かつわかりやすく伝えるためのテクニックを以下で紹介します。
改行や絵文字の使用で見やすい文章にする
プロフィールに訪れたユーザーに、自己紹介文を読んでもらい、興味を持ってもらえるような工夫が必要です。
文章がつまった読みにくい自己紹介文だと、それだけでユーザーの離脱率が上がってしまいます。
適度に改行し、読みやすい文章になるように心がけましょう。
アカウントを親しみやすい雰囲気にしたい場合は、絵文字などを利用する方法も効果的です。
ハッシュタグを活用する
ハッシュタグとは、テキストの前に『#』を付けて投稿すると、特定のキーワードがタグ化される機能のことです。
インスタグラムでは、ハッシュタグをつけた投稿は一覧表示されるようになっています。
検索画面の一覧で上位に表示されたら、フォロワー以外の目にとまりやすくなります。
このハッシュタグを自己紹介に入れることで、特定のキーワードを検索したユーザーをプロフィールに誘導することができます。

また、独自のハッシュタグを作成することで、自社アカウントの投稿を一覧で表示できたり、ユーザーに使用してもらってブランドに関連する投稿をチェックできたりします。


別のアカウントを記載する
自己紹介に『@』+『ユーザーネーム』を入力することで、ほかのアカウントへのリンクを作成できます。
企業アカウントでも、発信したい情報や店舗などによってアカウントを細分化している場合、以下の画像のように、ユーザーネームとそのアカウントとの関連性を明記して載せるとよいでしょう。

同じ企業・ブランド内で、ユーザーの回遊率を上げられる有効な方法です。
カテゴリ(プロアカウントのみ)
プロアカウントの設定をすると、ビジネスのカテゴリ選択が可能となります。
プロアカウントには、クリエイターアカウントとビジネスアカウントの2種類があります。
主に企業が使用するビジネスアカウントで選択できるカテゴリは以下の7種類です。
- 個人ブログ
- 商品・サービス
- 芸術・技術
- ミュージシャン・バンド
- ショッピング・小売り
- 健康・美容
- 食料品店
アカウントのジャンルを一眼でわかるようにできます。
連絡先(プロアカウントのみ)
プロアカウント(ビジネスアカウント)では、電話・メール・住所をプロフィールに表示させることができます。
連絡先を記載することで、製品・サービスや店舗に興味をもったユーザーに対し、問い合わせ窓口の役割を果たします。
また、信頼度のアップにも繋がるでしょう。
連絡先はプロフィール編集画面の『連絡先オプション』から、いつでも追加・編集が可能です。
アクションボタン(プロアカウントのみ)
CTA(Call To Action)ボタンとも呼ばれるアクションボタンは、積極的に利用したい機能のひとつです。
席の予約やチケット予約など、ユーザーに次の行動を促すボタンを設置できます。

アクションボタンは、プロフィール編集画面の『連絡先オプション』内の最下部、『アクションボタンを追加』から設定可能です。
インスタグラムのプロフィールの設定・編集方法
インスタグラムのプロフィールの設定・編集方法は以下の通りです。
1.アプリを起動
2.右下のプロフィール画像をタップ

3.『プロフィールを編集』をタップ

4.プロフィール編集画面へ遷移。各項目を入力する

インスタグラムのプロフィールの他企業事例
最後に、インスタグラムのプロフィール欄を活用し、多くのフォロワーを獲得している企業アカウントを紹介します。
ジャンルごとに分けて紹介していきますので、自社と関連するジャンルのアカウントをチェックしてみてくださいね。
ファッション系の企業アカウントプロフィール事例
ファッション系企業では、ECサイトのURLと投稿した商品をユーザーが実際に購入できる『ショップボタン』を設置しているアカウントが多いです。
■A BATHING APE(ア・ベイシング・エイプ)

猿のアイコンと迷彩柄が印象的な裏原宿アパレルブランドです。
プロフィールを最小限の文字にすることで、クールな印象になっています。
■GU(ジーユー)

ジーユーは、カジュアルな言葉遣いや絵文字で親しみのある印象です。
最初の文で何を発信するアカウントなのかを明記し、短い文章でもどんなアカウントなのかがわかるようになっています。
また、UGC(ユーザー投稿)を増やして、それをチェックできるように、ハッシュタグやアカウントタグ付けに関するお願いが書かれている点もいいですね。
■MOUSSY(マウジー)

全体的に余白を持たせたことで、読みやすさとスタイリッシュさを両立させています。
ブランドのコンセプトやメッセージを伝えているプロフィールですね。
化粧品・美容系の企業アカウントプロフィール事例
■JILL STUART Beauty(ジルスチュアートビューティー)
こちらのアカウントでは、公式サイトのURLとショップボタンを設置しています。
リポスト専用のアカウント(@jillstuartbeauty_likes)のリンクも掲載し、相互にアカウントを行き来できるようになっています。
リポスト専用アカウントでは、タグ付けやハッシュタグの使用を促しています。
■ETUDE(エチュード)

絵文字を文末ごとに使用しており、ポップな印象です。
最新のコレクションを記載することで、フレッシュさのあるアカウントになっており、またユーザーをECサイトへと誘導しています。
■M・A・C(マック)
カナダ発のコスメブランド『マック』の日本公式アカウントでは、あえて英語表記をすることでスタイリッシュさやグローバルブランドであることを演出しています。
特徴的なロゴをアイコンにしているため、全文英語表記でもひと目でマックだとわかりますね。
ライフスタイル系の企業アカウントプロフィール事例
■SEIKO(セイコー)

老舗時計ブランドであるセイコーは、『#商品名』のタグをプロフィールに複数記載しており、ユーザーはこれらをタップすることで気になる商品の投稿がチェックできるようになっています。

■AHKAH(アーカー)

ビジネスカテゴリを非表示にし、自己紹介文も最低限に抑えることで、ECサイトのURLやショップボタンが目立つようになっています。
■Francfranc(フランフラン)
フランフランのプロフィールには開催中のキャンペーンが記載されており、フォロワーおよびプロフィールに訪れたユーザーを施策に巻き込もうとしています。
また、詳しく内容を見てもらうために日付を記載し、特定の投稿へとユーザーを誘導しています。
「~しよう!」や「チェック!」などのわかりやすい表現の使用も特徴的です。
食品・飲料・グルメ系の企業アカウントプロフィール事例
■STARBUCKS(スターバックス)

公式アカウントであること、アカウントが発信する情報(新商品やおすすめのカスタマイズ方法)を端的に伝えています。
■TullysCoffee(タリーズコーヒー)
競合他社との差別化ポイントを記載しています。
また、独自のタグを作り、タリーズコーヒーのファンにブランド関連の投稿を促しています。
さらに、URLをタップした後で見れる内容についても記載されており、安心感がありますね。
■モスバーガー

モスバーガーは、フォロワーやプロフィールの閲覧者を『普段からモスを頻繁に利用する顧客』と設定し、プロフィールの自己紹介欄に感謝を記載しています。
メディア・エンタメ系の企業アカウントプロフィール事例
■ViVi
ViViのインスタグラムの目的は、雑誌の購入につなげることでしょう。
発売日を冒頭に記載し、モデルの魅力を知ってもらうためのタグを活用しています。
■キナリノ
キナリノでは、インスタグラムの投稿からアプリのダウンロードへの導線がすっきりと整理されています。
■FUDGE(ファッジ)

『-(ハイフン)』などの記号を使い、雑誌の雰囲気にあったおしゃれな印象のプロフィールに仕上がっています。
関連アカウントへのリンクも敷かれています。
まとめ
今回は、インスタグラムのプロフィールの項目や設定方法を解説し、さらにジャンルごとに分けて他社事例を紹介しました。
マーケティングの目的やターゲットによって、企業アカウントでのプロフィールの雰囲気や設置すべき項目が大きく変わることがおわかりいただけたでしょうか。
プロフィールは簡単に編集が可能です。
フォロワーが伸びないようであれば、本記事を参考に改良を重ねてみてください。
運用方法についてプロに依頼したい場合は、代行会社への相談を検討されるのもよいかもしれませんね。