インスタグラムのハッシュタグは、上手に活用することでより多くのユーザーへ情報を届けることができます。
企業アカウントを運用するならば、必ず押さえておきたい基本中の基本といっても過言でもありません。
そうはいっても、やみくもにキーワードを付けて投稿すればいいわけではなく、ハッシュタグの使い方には少しコツがあります。
本記事では、ハッシュタグをつけて投稿すべき理由やメリット、種類などを解説します。
目次
インスタグラムのハッシュタグとは
インスタグラムのハッシュタグとは、『#(ハッシュ)』でタグ化された文字列のことです。
※以下画像の赤枠部分がハッシュタグ
『#○○○○ 』の形で入力しないと、タグ化されません。
ハッシュは半角で入力、かつ文字列の後ろに半角スペースを空けることに注意しましょう!
投稿を分かりやすくカテゴライズしたり、インスタグラムで情報検索するときの検索の対象となったり(=ハッシュタグ検索)と、非常に重要な役割を果たしています。
ハッシュタグの検索機能
ハッシュタグの検索機能は、知りたい情報のキーワードを入力すると、画像・動画といったビジュアルイメージ付きで情報を得られる点が特徴です。
その分かりやすさから、多くのインスタユーザーがハッシュタグの検索機能を活用しています。
ハッシュタグ検索のやり方はいたって簡単で、検索画面で検索したいキーワードを入力するだけ。

(左のアイコンから順に、『上位検索結果』『アカウント』『ハッシュタグ』『スポット』のタブ)
上位検索結果、もしくはハッシュタグのタブを選択すると、気になるハッシュタグが付いた投稿の一覧が表示されます。

ハッシュタグの検索結果では、『トップ』と『最近』の2つのタブに分類されています。
多くのユーザーの関心を集める人気の投稿を『トップ』で、投稿日時の新しい情報を『最近』で得ることが可能です。

ちなみに、インスタグラムでは『#大阪 カフェ いちご』のように、スペースを開けての複数ワード検索はできません(2021年2月時点)。
そのため、『#大阪カフェ』や『#いちごカフェ』のようなタグで検索し、その中から該当する投稿を見つけるしか方法はありません。
ハッシュタグは後から編集可能?
ハッシュタグは後から編集し、つけ足したり削除したりできます。
競合するほかのアカウントの投稿をみて、「このハッシュタグを自身のアカウントにも取り入れたい!」となったときなどに便利ですよね。
詳しい手順や上限数などは以下の記事で解説しているため、気になる方はぜひチェックしてみてください。
インスタでハッシュタグが重要な理由・付けるメリット

インスタグラムでハッシュタグが重要な理由・メリットは、以下の3つがあげられます。
- 投稿のエンゲージメントを高める
- ブランドや商品の認知度を高める
- ブランディングにつながる
以下、それぞれを解説します。
投稿のエンゲージメントを高める
ハッシュタグを付けて投稿すると、フォロワー以外のユーザーにリーチでき、投稿のエンゲージメントを高める効果が期待できます。
これには、インスタグラムの検索機能の特殊性が関係しています。
例えばTwitterでは、特定のキーワードを含むツイートが検索結果に表示されますが、インスタグラムの検索機能の対象となるテキストは、ハッシュタグ化されているキーワードのみ。
つまりハッシュタグ化されていない限り、同じキーワードがキャプションやコメント欄にあったとしても、検索結果に投稿が表示されることはありません(2021年2月時点)。
そのため、投稿によって新規ユーザーの流入を狙い、さらに投稿のエンゲージメントを高めるには、ハッシュタグを付けることが必要不可欠です。
エンゲージメントが高い投稿はハッシュタグトップ(人気投稿)に表示され、さらなる流入が見込めます。
さらに人気の投稿は発見タブに掲載され、より多くのユーザーの目に触れる機会を得ます。
ブランドや商品の認知度を高める
インスタグラムでは、さまざまな検索ボリュームのハッシュタグを組み合わせることで、より多くのユーザーに投稿を届け、ブランドの認知度を高めることができます。
認知度を高めるためのハッシュタグの付け方のコツとしては、ビッグワード・ミドルワード・スモールワードのバランスを調整すること。
ビッグワードとは、広義的な意味を持つキーワードで、投稿を大きくカテゴライズすることに役立ちます。
目安として、投稿数は50万以上。
例:#マイホーム、#コンビニスイーツ、#プチプラファッション
ミドルワードとは、ビッグワードよりも使用できる投稿がやや限定されるキーワードです。
どのような投稿なのかの詳細を端的に表します。
投稿数の目安は10万以上~50万未満。
例:#玄関インテリア、#ウチカフェ、#淡色女子
スモールワードとは、かなりニッチなキーワードで、得たい情報が明確なユーザーに、ピンポイントで投稿を届けることができます。
投稿数の目安は10万未満。
例:#会社名、#商品名
汎用的なキーワードを使用するビッグワードは、ユーザーの閲覧数は多いものの、投稿の数自体も多く、ほかの投稿に埋もれてしまう傾向があります。
そこでターゲットをある程度しぼったミドルワードと、ブランド・商品名など対象をできるだけしぼったスモールワードを、うまく組み合わせることが重要です。
ミドルワード・スモールワードだけでは閲覧数が少ないため、3つをバランスよく織り交ぜるのがポイントになります。
ブランディングにつながる
またインスタグラムでは、投稿や企業・ブランドイメージにあった適切なハッシュタグを付けることが、ブランディングにもつながります。
インスタグラムはほかのSNSと比較して、圧倒的にビジュアルイメージが強いことが特徴。
上の投稿のように、『#○○さんと繋がりたい』や『#ユニセックス』などのハッシュタグを付けると、ターゲットユーザーやどのようなテイストの商品の取り扱いがあるのかを明確にできます。
インスタのハッシュタグの種類
インスタグラムのハッシュタグは、大きく3つに分類できます。
- コミュニティハッシュタグ
- 商品・ブランドハッシュタグ
- キャンペーン・イベントハッシュタグ
つぎにそれぞれの特徴・使い方を紹介します。
コミュニティハッシュタグ
コミュニティハッシュタグとは、同じ事柄について興味があるユーザー同士を結び付け、特定のコミュニティを作成するハッシュタグを指します。
より詳しい情報を集めたり、同じ趣味・趣向をもつユーザー同士で交流するときに役立つハッシュタグです。
・部活ハッシュタグ『○○部』(置き画くら部、ねこら部など)
・暮らし系ハッシュタグ『○○のある暮らし』『○○のある生活』
・地名+α(新宿カフェ、新宿美容室など)
ここにあげたのものは、ほんの一例です。
投稿に最適なコミュニティハッシュタグを見つけるためには、ターゲットユーザーや競合企業がどのようなハッシュタグを使用しているか、リサーチしてみてください。
効率よく人気のハッシュタグ・検索ボリュームを知りたいときには、『ハッシュタグ検索ツール』を使用する方法もおすすめです。
商品・ブランドハッシュタグ
商品・ブランドなど固有名詞のハッシュタグを作成し、投稿に付けることをおすすめします。
独自のキーワードをあえてハッシュタグ化することで、投稿をみたユーザーの印象に残りやすく、商品・ブランドの認知度アップにつなげることができます。
また企業アカウント自ら、商品・ブランドハッシュタグを使用することで、ユーザー作成コンテンツ(UGC)を促す効果も期待できます。
UGCを促進するために、プロフィールの自己紹介に使用してほしいハッシュタグを明記したり、ハッシュタグを想起させるキャッチコピーを活用した宣伝もおすすめです。
さらに、商品・ブランドハッシュタグがあると、そのハッシュタグをタップしてもらうことで、関連投稿を一覧でチェックしてもらえますよ。
キャンペーン・イベントハッシュタグ
キャンペーンやイベントでも、専用のハッシュタグを作成することで、ブランド・商品の認知拡大が期待できます。
こちらのキャンペーンのように、ハッシュタグを付けた投稿を参加の条件とすると、フォロワーを巻き込んだPRが可能です。
またキャンペーン・イベント独自のハッシュタグを作成すると、参加したユーザー同士の交流の場をつくることにもつながります。
ユーザー同士の輪を広げることは、ブランド・商品のファンを作ることにもなり、非常におすすめです。
インスタハッシュタグのフォロー機能について
インスタグラムでは、2017年12月からハッシュタグのフォロー機能が追加されました。
興味のあるキーワードをあらかじめフォローしておくことで、アカウントをフォローしていなくても、そのキーワードが付いた投稿をフィード画面(タイムライン)に表示させることができます。
フォロー機能を使用することによって、検索画面から毎回ハッシュタグ検索を行う手間を省くことができ、興味のある情報がインスタグラムのホーム画面(アプリを起動して最初に映る画面)に自然と集まることがメリットです。
アカウントのプライバシー設定を、『非公開アカウント』にしていない限り、どのようなハッシュタグをフォローしているかは誰でも確認できるようになっています。
まとめ
本記事では、ハッシュタグをつけて投稿すべき理由やメリット、種類などを解説しました。
ハッシュタグは、投稿をカテゴライズしたり、投稿を適切なターゲットに届けたりといったことができるインスタグラムには欠かせない機能です。
どのようなハッシュタグを使用するかは、初めのうちはやや難しいかもしれませんが、いつでも編集可能な点が嬉しいですよね。
ハッシュタグを含め、ほかにもインスタグラムの運用で困っていることがあるならばは、プロに相談してみてもいいかもしれません。
例えばカフェ巡りをしたいとき、『#○○(店名) 』と検索。
トップのタブ→インスタ映えするメニューや画角を確認
最近のタブ→入店までに待ち時間があるかや最近営業しているかなどを確認
という使い分けができます!